2014年5月31日土曜日

「せんだいコミュニティカフェt,able」解散のお知らせ


カンパ・ご協力くださった皆さま

 2011年8月に活動を始めたせんだいコミュニティカフェt,able(旧:せんだいコミュニティカフェ準備室)は、2013年度は活動を休止しておりましたが、2014年5月末をもって、正式に解散することにいたしました。これまでの様々なご協力、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 解散理由の一つは、いくつかの物件を具体的に検討しましたが、実店舗の話がまとまらなかったこと。二つ目は、10人程のメンバーのうち3人がそれぞれの事情から宮城県を離れ、活動継続が難しくなったこと。三つ目は、他のメンバーもそれぞれ新しい形で活動を始めたこと。そして、t,able以外にもカフェトークイベントやコミュニティカフェ、コミュニティスペースを作る動きが出てきたことです。

 メンバーの中から始まった活動には「母子週末保養プロジェクトちいさなたびJapan」「ふくしまほっこりカフェ」などがあります。カンパで沖縄のお野菜を買ってコミカフェ準備室に送ってくださった活動は「はなつちの会」のプロジェクトとして発展しました。また、活動のスペースとして2013年12月に「みちのくひかりピリカ」ができました。「bookcafe火星の庭」には、あちこちから日々チラシやフリーペーパーが届きます。店内にある原発コーナーは関心が高く、脱原発ステッカー、ライフクグッズも好評です。

 2013年秋は、仙台で、原発や放射能をテーマにした映画上映、講演会、集会が毎週重複するほど開かれていました。現在も草の根的な活動が活発で、質的にも進化を感じます。これは、市民の社会参加・政治意識が深まっていることと関係あると思います。少し前までは「イベント」という形での発露、集結だったことが、継続的な視野で活動する方へとシフトし、街の中心部ではなく郊外にも、いくつもスペースが出来つつあります。震災に直接関係ないような文化イベントやワークショップも、気持ちを前向きにする力になっています。

 コミカフェの実店舗は実現しませんでしたが、皆さんのおかけで、実質1年半、活動ができました(活動の詳細はt,ableのブログをご覧ください)。それらを通じて繋がりができ、皆が励まされました。当時、必要とされていたことの幾ばくかを担えたと思っております。そして「せんだいコミュニティカフェt,able」は、現在の仙台のさまざまな活動を作る契機となりました。

 これまで、カフェトークイベントなどを行ってきましたが、実店舗の開業資金として、皆さまよりお預かりしていたカンパの残金がございます。コミュニティカフェのために、と頂いた貴重なカンパですが、仙台でのコミュニティカフェ的ないくつかの活動に寄付をさせてください。t,ableのメンバーがよく知る仲間たちの活動であり、直接間接にかかわるものです。

 震災から4年目に入りましたが、仙台・宮城の状況は、ますます難しくなっています。多かれ少なかれ、すべての仙台市民・宮城県民はまだまだ被災者です。今後とも宮城に限らず、被災地を見守って下さるよう、よろしくお願いいたします。

これまで、本当にどうもありがとうございました。

せんだいコミュニティカフェt,able メンバー 一同